こんにちは!男性育休を合計2年とった育休とるおです
僕が初めて育休を取得したとき、社内で男性育休を取得している人はいませんでした
それどころか知り合いや友人にもいなかったので、正直、育休をとることが不安でした
周囲に育休をとった男性がいれば、話を聞いてもっと早く育休取得を決断できたかも!!
と思ったので、
今回は男性育休のメリット・デメリットを解説します!!
- 男性育休のメリット・デメリットについて事前に把握しておきたい
- 育休取得をしたことで後悔したくない
- 育休取得した男性の意見を聞いてみたい
上記のような人のために、
育休を2回(合計2年間)取得した僕の経験を踏まえて書きました
この記事を読めば、男性育休のメリット・デメリットについて具体的なイメージが掴めます
それではさっそく解説していきます!!
育休のメリット
育休のメリットは
- 子どもとの時間が増える
- 育児や家事のスキルと自信が身につく
- 夫婦の絆が深まる
- スキマ時間で家族の今と未来のために時間を使える
- キャリアや収入源を見直せる(資格取得・副業・転職など)
が大きいところです
特に最初の二つ「子どもとの時間が増える」「育児や家事のスキルと自信が身につく」が育休をとるパパにとって大事だと思います
1つずつ見ていきます
子どもとの時間が増える
個人的にはこれが一番のメリットであり、同時に大切な事であると思います
そもそも育休って、「育児」休業ですから子供と接する時間をとるためのものですよね
育休を取る意義といってもいいかもしれません
もし僕が育休をとっていなかったら、仕事に追われて今のように子どもと接する時間は無かったとハッキリ言えます
僕の上司世代は、子どもが生まれても育児・家事を奥様に丸投げにしていたそうです
夜に帰宅し、子どもの寝顔で癒されてからまた朝早く出社する
いつの間にか子どもは大きくなり、「気付いたらつかまり立ちしていた」とか…
当時はそれが普通のことだったかもしれませんが。。。でも寂しいですよね?
少なくとも僕は育休をとることで、子どもの成長を妻と一緒に感じられて最高に幸せでした
育休を取り、子どもとたくさん過ごすことは、人生で一番(といってもいい程)貴重な時間を得られると思います
子どもとの時間が増えて、成長を間近で感じられる!
育児・家事のスキルと自信が身につく
育休中は、子どもとの時間が増えるのと同時に、育児や家事の「やるべきこと」も増えます
育休をとることで、物理的・精神的にも育児や家事に積極的に関われるようになるので、段々とスキルと自信がついてきます
流れとしては、
- 育児・家事の「やるべきこと」をやる
- 育児・家事に関するスキルが身につく(慣れてくる)
- パートナーとの役割分担ができるようになる
- いざという時に、一人で育児・家事を担うことができる
このような流れですね
育休に入る前に役割分担を決めておくことも大事なことだとは思いますが、
個人的には、最初から全てを分担するのではなく、まずは二人でやってみることをおすすめします
二人で育児・家事の全体を掴み、出来ることを大体同じレベルにすることで、適度な役割分担をすることができるようになります
また、育休中に何をしたらいいかわからない!という方は、事前に「育休中にやるべきことリスト」を作成することをお勧めします
夫婦で話し合い、見えづらい育児・家事を「見える化」することで、スムーズに育休の生活に入っていけます
事前にやるべきことリストをつくるとイメージしやすいよ!!
最終的には、
- 奥様が体調不良の時
- 急に子どもが熱を出したとき
- 復帰後、保育園にお迎えに行くとき etc.
様々な場面で一人でも乗り越えられるようになりますし、
今後も続く育児や家事をパートナーと協力していけるようになります
育児や家事は育休が終わっても続いていくからね!
夫婦の絆が深まる
育休をとって夫婦で協力して育児・家事をすることで、夫婦の絆が深まります
理由としては、
- 子どもを中心とした会話がおのずと増える(コミュニケーション増)
- 二人で協力する中で、ありがとうを言う回数が増える(感謝)
- お互いがつらい時に励まし合い、困難を乗り越えることで夫婦の結束が増す
- 思い出が増える
などですね
正直に言うと、育休をとってみてしんどいと思うことや困難に思うこともありました(理由はデメリットに書きます)
それでも、
- 協力して育児をするなかでお互いが次やるべきことが言わなくてもわかるようになったり、
- 子どもの寝かしつけが成功した時にプチ打ち上げしたり
- 子どもを連れて外出することで思い出が増えたり etc.
他にも色々ありすぎるくらいありましたが、困難を乗り越えれば乗り越えるほど、夫婦の絆は深まっていくのだと思います
子どもが寝てくれた後のプチ打ち上げは最高!
スキマ時間で家族の今と未来のために時間を使える
育休中のスキマ時間を活用すれば、家族の今や未来のために時間を使うことができます。
具体的には
- 希望する保育園や幼稚園をリサーチ・見学する時間が確保できる
- 育児や家事に関するグッズの購入検討や平日の空いた時間に買い出しに行ける
- 健康診断や人間ドック等を受診して、病気の早期発見や治療ができる
- 将来の住環境を話し合い、家づくりや不動産購入を夫婦で検討できる
- 夫婦で家族の理想や夢を話し合い、そのためのステップを考える
- 子どもの成長や教育について夫婦で話し合い、今後の方針を考える
- 将来の財政計画や生活設計について協議し、安定した家庭環境を計画する
などが挙げられます
育休中には夫婦が長い時間一緒にいられるので、家族の将来のことを話し合ったり、準備したりすることができます
育休をとって、もし時間を捻出できたら、ぜひ有効活用していただきたいと思います
どうせなら空いた時間は有効に活用しよう!
ちなみに、
育休中にスキマ時間なんてあるの?と思われる方もいるかもしれませんが、
ぶっちゃけあります!!
また別の記事でまとめようと思いますが、主には子どもが寝てくれたタイミングです
正直、子どもが寝ているタイミングでやるべきこともたくさんありますが、常にやるべきことがあるわけではありません
また夫婦で役割分担ができるので、交代制にしたりすれば夫婦がお互いに時間を捻出することはそれほど難しいことではないです
その代わり、お互いがワンオペ出来るスキルと自信が必要!!
キャリアや収入源を見直せる(資格取得・副業・転職など)
前述したように、育児や家事のスキマ時間を利用することは、難しいことではありません
また家族の今や未来のことを考えるのと同様に、今後の収入源を考えることは家族にとっても重要なことになります
具体的には、
- 資格取得によるスキルアップ
- 副業をすることで、収入源を増やす
- 転職サイトに登録して自分の市場価値を調べておく(転職活動)
などです
育休中のスキマ時間を利用して、キャリアや収入源の見直しができるのは大きなメリットです
とはいえ、「育休中は育児や家事に専念すべき」というのが基本的な考えだと思います
あくまで常識の範囲内で、パートナーと相談し双方納得した上で進めていけたらいいですね
副業について、そもそも副業を認めていない会社もあるので注意が必要です。また、社会保険料や育児休業給付金の受給に影響が出たり、収入額によっては確定申告が必要になる可能性があります。
あくまでスキマ時間の活用方法のひとつだよ!!
育休のデメリット
育休取得を検討する前にしっかりとデメリットについても理解したいですよね?
こちらでは育休のデメリットについて僕個人の経験を踏まえながらお話しします
僕が感じた育休のデメリットは、
- 世帯年収が減る
- キャリア(昇進・昇給)に影響する可能性がある
- 退職金に影響する可能性がある
- 男性が育休取得することをよく思わない人もいる
- 復職後のブランクがキツい
- 二人目育休の場合、保育園の退園リスクがある
- 体力低下・体調不良・メンタル悪化のリスクがある
です
一つずつ解説していきます
世帯収入が減る
やはり、世帯収入が減ることは育休のデメリットです
ご存じの方も多いと思いますが、基本的に育休中は会社から給与ではなく、雇用保険から育児休業給付金を受け取ることになります
この給付金の額は、原則として休業前の給与の67%相当です
ただし、社会保険料(健康保険・厚生年金)の支払いが免除(納付済扱い)されるため、
実質的な手取りは、休業前給与の大体8割くらいのイメージ
育休取得から6か月以降(180日経過後)については、休業前の給与の50%相当の金額になります
こちらも社会保険料は免除されるため、実質は大体6割くらいのイメージですかね
どうですか?きっと多いと感じた人も少ないと感じた人も両方いると思います
大切なのは、毎月の生活費などの出費を把握し、自分が貰えるであろう給付金と見比べてみることです
その上で、
- そもそも夫婦一緒に育休を取っても大丈夫か
- 夫婦で1年間育休を取得する
- ママ(或いはパパ)は1年取得し、パパ(或いはママ)の育休期間を6か月以内にする
- 夫婦で期間を被らないように交代で育休を取る 等々
たくさんの選択肢の中から、自分たちに合った選択を夫婦で検討して頂きたいと思います
我が家は、貰える給付金を低めに設定して夫婦で話し合ったよ!!
キャリア(昇進・昇給)に影響する可能性がある
勤めている会社により異なりますが、大なり小なりキャリア(昇進や昇給)に影響が出る可能性があります
育休中は休業中です
普通に考えて、休業しているのに「昇進させます」「昇給させます」とは中々いかないかなと思います
僕の場合は「昇進」は無いけど、「昇給」はありました(育休入る前の勤務実績により)
昇進については、昔ながらの年功序列型企業だったので基本的に勤務年数で昇進する社内評価制度でした
育休が明けたときに、同期入社した同期は昇進していて、1年遅れてから僕も昇進したなんて事もありました〈勤務年数以外の事が昇進に影響した可能性もあるかも(笑)〉
これは僕の勤務する会社のケースなので、実力評価主義の会社にお勤めの方だったり、役職とかあまり気にされない方はさほど気にする必要は無いのかもしれません
同期社員と比べて役職に差が出るのは嫌という方や明確なキャリアプランをお持ちの方は注意が必要です
もし心配なら事前に会社の人事部などに育休期間中の社内評価制度を確認することをお勧めします
僕はあまり気にしなかったけど、覚悟しておいたほうが良いかも!!
退職金に影響する可能性がある
僕が育休取得申請した後、社内担当者から育休について説明を受けているときに
「育休期間中は退職金算出の勤続年数の半分になります」と言われ、
「え???」となってしまいました
どういうことかというと
通常、退職金は各企業の社内規定で定められているのですが、ほとんどの会社では「勤続年数に応じた支給乗率×基本給」としているところが多いのだそうです
また、育休期間中を退職金算出の勤続年数に含めるかどうかも各企業の社内規定によって定めるようなので、
僕が勤務する会社の規定では「育休期間を退職金算出の勤続年数の半分として加算してくれる」とのことでした
つまり、1年間育休を取得したら、半年分を退職金算出の勤続年数に加算してくれるということです
休業中なのに、半分だけでも加算してくれること自体はありがたいと思いましたが、
育休が退職金に影響することは考えていなかったので、正直驚きました
なかには育休期間でも普通に勤務する場合と同様に加算してくれる会社や、まったく加算してくれない会社もあると思います
気になる方は事前に会社の担当者や、就業規則を確認することをおすすめします
退職金に影響するとは思ってなかったので正直驚いたよ!
男性が育休取得することをよく思わない人もいる
育休を取ることで、「社内の人から悪く言われるのが怖い」という男性も多いと思います
男性の育休取得率は増加傾向とはいえ、厚労省の調査では2022年度は17.13%で女性と比較してもまだ取得率が低いです(女性は大体80%程度)
政府は男性の取得率を2025年50%、2030年までに85%に引き上げる目標を立てていますが、現状では大きな開きがあります
この開きの原因は様々ありますが、大きな原因の一つとして職場での男性育休を認めない(とれない)空気感がまだある事だと思います
当ブログは「男性育休を取得するパパを応援し、男性育休取得率を増やす」ことをミッションとして掲げているので、
「職場の悪口や嫌がらせなんて無い!」「全然気にせず育休とりましょ!」と言いたいところなんですが、実際は何か言われるくらいの可能性はあると思います
実際に僕も、覚えているだけで嫌味の一つや二つくらい言われました
正直、そんなことくらいで育休取得を諦める必要は全く微塵もないのですが、
「そういうこともあるかぁ」くらいにあらかじめ覚悟しておいたほうが良いかと思います
僕の場合は応援してくれる人もいたから、職場がもっと好きになったよ!!
ちなみに、
育休取得者に対する不利益の防止(パタハラ防止)のための法律があります
各企業は法律を守る義務があるので、今後は安心して育休を取得できる社会が来るはずです
全ての人が育休を取得しやすい社会を共に目指しましょう!
ハラスメントの典型例(厚労省:育児・介護休業法 改正ポイントのご案内より抜粋)
- 育児休業の取得について上司に相談したら「男のくせに育児休業を取るなんてあり得ない」と言われ、取得を諦めざるを得なかった。
- 産後パパ育休の取得を周囲に伝えたら、同僚から「迷惑だ。自分なら取得しない。あなたもそうすべき。」と言われ苦痛に感じた
- 男女雇用機会均等法や育児・介護休業法などで労働者が育休を取得することによる不利益が出ないように法律で定められています(パタハラ防止)
- 労働者の言動(悪口や嫌がらせ等)もパタハラに該当する可能性があるので、必要であれば法的措置や職場等の相談体制の利用も検討可能です
復職後のブランクがキツい
はっきりとシンプルに言いますが、「復職後のブランクがキツい」です
育休が長期になればなるほど、自分の仕事の感覚というものは薄れていくものです
僕は長男が生まれた時に育休を一年間取得したのですが、復職後は仕事の感覚が戻らずにとても苦労しました
そもそも育休中に大規模な組織の再編成があり、所属部署の他部署との合併や、効率化で業務システムの変更があったりと
復帰後はまさに「浦島太郎」状態でした(汗)
育休期間中も会社からは社内研修の案内があったので、受講しておけば変更があった業務の予習や同僚との情報共有が出来てスムーズに復帰出来たかもしれません
「育休明けに仕事についていけるか心配!」という方は、育休中の社内研修受講や復帰後のオリエンテーションをお願いできるか、人事等の担当者に確認することをお勧めします
研修等は任意だけど、スムーズな職場復帰をしたいならアリ!!
二人目育休の場合、保育園の退園リスクがある
意外と忘れがちなデメリットなのですが
二人目の子が生まれたタイミングで、上の子を保育園に入れていた場合、その保育園から退園させられる可能性があります
親にとっては一人でも大変なのに、二人の子の面倒を見るのはかなり大変ですよね?(上の子がイヤイヤ期だったら尚の事です)
さらに、せっかくできた友達と離れ離れになったり慣れた環境が変わることも、子どもの心に大きな影響を及ぼす可能性があります
我が家の場合、二人目の育休取得する際に上の子が通園している保育園に確認をとったところ、
「時短でなら通園可能」とのことでしたので、同じ保育園に通わせることが出来ています
自治体や保育園のルールによって、通園の可否や条件付きの保育が認められるケースがあると思いますので、
気になる方は事前に役所の担当部署や通園させている保育園などに確認することをお勧めします
また、これから一人目育休を取得される方でも、いずれ保育園を探す際には「二人目が生まれて育休を取得する際に上の子が退園の可能性があるか」事前に確認した方がいいでしょう
意外に忘れがちなデメリットなので、事前に確認しておこう!
体力低下・体調不良・メンタル悪化のリスクがある
正直、生まれてくる子によっても多少変化すると思いますが、
体力低下・体調不良・メンタル悪化のリスクはあると思います
その理由として
- 子どもに付きっきりになってお世話することによる運動不足
- 今まで行っていた運動習慣の時間が取れなくなる
- 子どもが寝てくれないことで、生活リズムの悪化また睡眠不足(特に新生児期)
- 子どものお世話で自分達の栄養のある食事を作る余裕がなくなる
- 仕事をしていないことから感じる社会からの疎外感
- 周りの大人達や友人との交流が少なくなる
- 外出が減る(そもそもお出掛けの準備が大変)
などが挙げられます
対策として、
夫婦で家事や育児を交代制にし、スキマ時間をつくってお互いに運動・睡眠する時間を確保したり、運動器具や家事や育児の時短が出来る商品・サービスの活用がお勧めです
子どもと同じくらい、夫婦の健康も大切にしよう!
まとめ:事前にメリットもデメリットも把握して育休を取得しよう!
ここまで、男性育休のメリット・デメリットについて僕の経験をもとに解説してきました
育休のメリットは
- 子どもとの時間が増える
- 育児や家事のスキルと自信が身につく
- 夫婦の絆が深まる
- スキマ時間で家族の今と未来のために時間を使える
- キャリアや収入源を見直せる(資格取得・副業・転職など)
育休のデメリットは、
- 世帯年収が減る
- キャリア(昇進・昇給)に影響する可能性がある
- 退職金に影響する可能性がある
- 男性が育休取得することをよく思わない人もいる
- 復職後のブランクがキツい
- 二人目育休の場合、保育園の退園リスクがある
- 体力低下・体調不良・メンタル悪化のリスクがある
です
いかがでしたか?
きっとイメージしていたものと違う人もいたと思いますが
メリットやデメリットについて具体的なイメージがあれば、対策も立てやすいですし不安感も少しは解消された状態で育休にのぞめるかと思います
これから育休取得を検討している方々の一助になれば幸いです
あえてデメリット多めに書いたけど、僕は育休とって全然後悔してないよ!
おまけ:男も育休とろう!
今では男性も育休を取得できるような時代になってきていますが、
この記事で書いたようなデメリットを、今まで多くの女性が一人で経験してきていたと考えると頭が上がりません
働きながら妊娠・出産・育休・復職をしてきた女性(復職を諦められた方にも)には尊敬の念を覚えます
今後、男性も育休を取るのが当たり前になる社会をつくることで、ジェンダー平等な社会に少しでも近づけたらいいですね!
以上、育休とるおでした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!